産まない選択

旦那と結婚したのは2011年の5月。私が35歳のとき。
それから9年が経とうとしている。私達夫婦の間に子供はいない。

付き合いはじめたのは、3.11の少し前。
なので、わずか2ヶ月ほどで夫婦になったわけなのよね。

その時のエピソードもなかなか面白いので、また別に書くとして。

今では、お互いに好きなことをやりやりたいことが仕事になっているので、
基本的に楽しい毎日を過ごしてる。でも、最初からこうじゃなかった。

結婚した翌年には、私が鬱になり、喧嘩も耐えない日々。
ちょりんとの出会いがあり、鬱も回復し、
赤ちゃんとママの写真を撮り始めた頃、

私の中に「子供が欲しい」気持ちが芽生えた。
年齢的にもアラフォーで焦りもあり、
まずはカラダを根本的に見直そうと食養生を取り入れながら
身体と向き合ってみた。
婦人科系が弱いので、妊娠することができるのか、まずはそこからだった。
半年ほど婦人科にもかかりつつ、
基礎体温を測り排卵できているのかも調べ自分を大切にする時を過ごした。


結果、身体的には問題ないことが分かったので旦那とこれからの子づくりについて話し合った。

旦那の気持ちは「今は子供のことは考えられない」っていう、まさかの反応だった。

独立して間もないし、経済的な不安が大きすぎる、と。

確かにその気持ちは分かる。でも、どうにかなるもんなんじゃないのかな。

というか、正直すっごくショックだった。
そんな答えが返ってくると思わなかった。

「今は考えられない」
「じゃあ、いつまで待てばいいの?」

そんな話を何度かしながら、私はどっぷり悲しみに浸った。
まるでドラマの主人公のように。

赤ちゃんが欲しい気持ちで頭がいっぱい。

撮影していても、子供がいない私が赤ちゃんの写真を撮ってていいんだろうか。という、謎の罪悪感を常にもってた。

で、あるとき、ふと冷静に自分の今を見つめてみたんだ。

夫婦の仲が悪い訳じゃない。
むしろ仲良しだし、笑い合う時間が増えて幸せを感じている。

もし、自分がすべて現実を創り出しているとしたらなぜこんなことが起きてるの?と。私は本当に子供が欲しいのかな?と。
自分に問いかけた。

そこで、はたと気がついた。
子供がいないと幸せじゃない。
そんな思い込みがあったことに。

結婚したら子供を授かって家族で仲良く暮らすの。それが幸せってもんでしょ。

え?いつの幻想?(笑)

うん。でも、私はそんな理想を描いていたんだよね。

そして、そこに囚われていた。

もちろん、その気持ちがダメなことはない。
でも、今ある幸せを感じられないのに、
子供ができたら幸せになるとかって条件でしかないよね。
命に対して失礼なんじゃないだろうか。

パチン!と目が覚めたようだった。

恥ずかしながら、心から子供が好きで純粋に赤ちゃんを授かりたいと思っている訳ではなかった。

赤ちゃんを産むことで女として認められる気がする。
母になることで、妊娠、出産を経験することで、、、

それに気づいたとき、吹っ切れた。

そう、私は、産まない選択をした。
自分以外の何かのせいにするのではなく、
現実を受け入れて、自分で選んだ。
その代わりに、たくさんの作品を産み出そうと決めた。

私の人生は、やりたいことをやって生きる喜びを存分に味わいながら
私が心揺さぶられるもの
美しいと感動するものを作品として残していこうと決めたんだ。

私が決めた。

これをすることで、自分にパワーが戻ったのを感じた。

そして今、最高に楽しい!!



旦那との関係性も歳を重ねるごとに絆が深まり私達夫婦のカタチができている。

夫婦ってさ、いろんなカタチがあると思う。
その二人にしか分からないことがある。
離婚も経験してきたから言えるけど、
夫婦の関係性において何が正しいとか、
これは不正解とか、
そうゆうのってないんだよね。

ただ、自分の選んだ道を信じてそれを正解にすることはできる。

今年に入って、パートナーフォトを撮ろう!って決めたのもいろんな愛の物語を残したいから。

赤ちゃんとママの愛の物語家族の愛の物語
そして、今度は夫婦、恋人、パートナー。
撮影会では、どんな出会いが待っているのか楽しみでドキドキしている。

先日のヤングアメリカンズのWSでどんな私でも愛されるんだって目の当たりにしたことで、世界への信頼度が増した。

だから、これからも、人生を楽しむよ

私なりのやり方でね。魂が喜ぶ人生を生きる。

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